社内報 Vol.1 創刊号

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社員インタビュー

山佳 永吉
やまが えいきち

店舗

役職社長

人を大切にすることが会社を良くする

「仕事をするうえで最も大切にしているもの、それは人である」。そう語るのは、株式会社夢のおてつだい代表取締役社長の山佳永吉だ。彼は常に人、すなわち共に働く社員を何よりも大切に考えている。人と人との繋がりこそが仕事のモチベーションを上げる要因であり、皆が会社を好きになれば、より一丸となって仕事に励む団結力を生み出すからだ。そして、その姿勢が、最終的に会社と社員双方の利益につながっていく。取引先の企業を接待するという会社はよくあるが、社員の接待に力を入れる会社jは少ないだろう。とにかく空いている時間があれば、社員との食事や飲み会に出かけ、また社員旅行も積極的に行っている。幹部会議等でも昼はお弁当を食べながら行うなど、山佳は社員を気遣い大切にしている。

「夢のおてつだい」の前身

若い頃から自分で事業を起こしたいという考えを持っていた山佳は、26歳の時、同社の母体となる外壁のサイディング事業を行う会社を設立した。雇った従業員はひとりだけ。親方ひとりと従業員ひとりという体制での起業だった。その後、32歳の頃にはサイディングの職人班を30組ほど作るまでに成長した。その頃から彼自身は現場を離れ、営業と段取の仕事に専念するようになったのだった。それでも軌道に乗せるまでには時間がかかった。「売り上げが右肩上がりになったものの、支払いが先行する。だからお金を回すのには苦労した。安定させるには10年かかった」。

立ちはだかる壁と、方針の切り替え

しかし、軌道に乗ってからも苦難は襲って生きた。かつてはBtoB(企業間取引)で仕事を行っていたが、2008年(平成20年)に起きたリーマン・ショックで全体的な仕事の量が激減。それに伴って、同じく苦しくなった取引先の企業からは支払い時にお金を叩かれたり値切られるようになり、挙句の果てには工事自体も値切られる始末になってしまった。「このままでは、会社は疲弊して潰れてしまうかもしれない」。山佳は会社の方針を変える決断を下した。立ち行かなくなったBtoBの事業から、BtoC(企業対消費者間取引)へと切り替えていこうとした。しかし、それは山佳にとっては未知の分野。「今の経験と知識で、エンドユーザー相手に何をしたらいいだろう」。考えに考えた結果、思いついたのが不動産の仲介業だった。そこから派生し、いずれはリフォーム、新築の仕事も獲得していく道を描いた。

あの時の苦難が、今に活かされる

そしていよいよ不動産仲介業をしてスタートを切った山佳だが、最初は苦労も多かったという。特に苦労したのは社員の定着率が悪かったこと。もともとサイディング事業というのは、ライバルとの付き合いがほとんどない業界だった。しかし、不動産業界においては、ライバル会社は同時に仕事仲間でもある。会社同士で様々な情報交換が行われるために、仕事ができるようになってきた社員が引き抜かれてしまったり、他社に転職してしまったりする事態が起きた。そんな苦い経験があるから、社員に一番に還元するという現在の体制が出来上がったとも言えるだろう。また、定着率を考えて、その頃から新卒の採用も始めた。そして実際に新卒の採用をしてみて山佳は新人がしっかりと仕事を覚えるには大体3年くらいかかるものだということを実感した。やはり仕事を覚えるというのは、それなりの時間が必要になる。しかし、未熟な部分があっても辞めずに一生懸命成長していく新卒社員の姿を見て、「慌てさせると必ずほころびが出るから、慌てることはない。ゆっくりと育てていこう」とあらためてしう決意したのだった。

1位へのこだわり

そんな彼が、仕事をしてきた中で一番感動した出来事がある。それは豊川中央店がハウスドゥの全国大会で見事1位を獲得したことだ。「あの時の感動は、今でも忘れられな」と誇らしげな笑みを浮かべた。「日本で一番高い山を聞くと、みんな富士山と答えるけれど、『じゃあ2位は?』と聞くと誰も答えられない。それくらい、1位と2位には差がある。だから、1位にならないといけない」。知名度が直接売り上げを左右するこの業界。だからこそ、山佳は常にトップになることにこだわりを持っているのだ。ではそんな彼は、常にトップを目指し働く社員に対してどんな思いを持って、何を期待しているのだろうか。

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